Shaker Stove
 シェィカータイプ  ストーブ


 シェィカー・デザイン
 18世紀後半にイギリスからアメリカ大陸へ渡った清教徒たち。なかでももっとも厳格な戒律をもつ宗派のひとつであったシェィカー教徒は、ニューイングランドに新天地を拓き、労働を尊び、所有欲をきらい、規律を重んじ、労働を通じて高い精神生活をおくってきました。
 清楚なくらしのなかでつくられた生活用具は、彼ら自身の手による完璧な仕事によって実用性と機能性が追求され、一切の装飾性を排除したたぐいまれな機能美をつくりだしました。
 自動車などの機械文明にたよるくらしを拒否しつづけてきたシェィカー教徒は、現在では数少なくなってしまいました。
 しかし、有名な家具に代表されるシェィカーたちの作品は、シェィカースタイルとしてこんにちなお 、ものづくりの原点としてまた到達点として世界中の人々に影響をあたえつづけています。
                                

 シェィカーストーブ
  シェィカーの人々が作り、くらしのなかで使い込まれた品々のなかに幾点かの薪ストーブが残されています。
 シェーカーストーブの特徴は、効率よく薪を燃やして部屋を暖めるだけでなく、前面の広い円形のエプロンではオキ火で直接食べ物を焼いたり、天板の上で煮炊きをするなどの調理に使われていたことです。そのほか上部を2段3段にしたタイプではアイロンを暖めるなど一台のストーブでくらしのすべてに炎を活かす工夫がされています。

 シンプリティなくらしのなかから
 シェィカーストーブの良さは使ってみるとわかります。
 長い薪も燃やすことができる小さなボディー。十分な暖かさとともに使い勝手の良さ。灰も散らさず簡単に設置できる安全性をも兼ね備えた完成された機能が凝縮しています。
 洗練されたフォルムがデザインとしてつくられたのではなく、すべてにおいて簡素であった彼らのくらしと繊細な仕事によって磨きだされたものであることがわかります。
 と同時にシェィカーストーブは、その満たされた機能が示すように、薪ストーブの原点であるといえると思います。

 手造りでシェィカーを復活
 残されたシェィカーストーブを素に、シェーカー教徒たちのくらしを暖め、調理の火であったストーブを現代のくらしのなかに再現しました。
 シェーカーストーブの魅力に惹かれてこれまでもご注文に応じてレプレカを造ってきましたが、オーダーを待たずにレディメイドの逸品として造ることにいたしました。

 今回の企画は、オーダーメイド ストーブ作家が協力してシェィカーの良さに現代的改良を加え、共同製作をすることで製作費の限界に挑戦しながらご用命にいつでもお応えできる常備展示販売をおこなうことにいたしました。
 シェーカーならではの魅力を実感してください。
 

手造り シェィカー タイプ ストーブ
  
サイズ       高さ550mm、幅353mm、長さ785mm
重量       約70Kg
色         ツヤ消し黒色耐熱塗装
煙突径      φ120mm  φ150mm市販煙突に適合
薪長さ      約50Cmまで
暖房面積    一般住宅で約20帖まで
本体製作費   意地の特別価格です 18万円 窓付きなどは別の価格設定になります。  
この金額は規格化によるコストダウン、後継者育成の願い、そしてなによりもシェーカーへの想いをこめた採算度外視です。他のオーダーメイドストーブの基準にはなりません。