オーダーメイドの薪ストーブ
 くらしを暖め、使うことで人の心がやすらぎ、ストーブもまた使い込まれて熟していきます。
 ストーブをつうじて広がるさまざまな分野の使い手や建築家との交通は私を刺激し、造り手の私もまた、その一台一台を造るたびごとに経験を積み重ねて自分の労働技能を豊かにすることができます。

私のストーブ造りの考え
 1989年、約20年以上前から一人ひとりの暮らしに合わせたオーダーメイドで薪ストーブを造ってきました。いまでこそ雑誌などで「手作りのストーブ」というジャンルがありますが、そのころにはオーダーメイドでストーブを造る人はいませんでした。
 これまで500台を越え製作をして、建築専門誌などに掲載されているオーダーストーブのほとんどは当舎の作品となっています

 くらしや労働のなかから技能が排除されてくらしのなかから炎の揺らぎもみかけなくなりました。しかし生活が豊かになったようにみえながらも実際には単純で薄っぺらなもの、くらしや生きることに実感のない不安な感じがあります。
 そんな時代になったせいか、薪ストーブへの関心が高まっています。そこには、人のくらしの原風景、 炎のあるくらし の温もりと人の心の暖かさ、自然の深さへの憧憬が含まれているように感じます。

 そうしたなかで「商品」として薪ストーブを売る人たちもふえていますが、私は 人のくらしに役立つ 『生活用具」 として自分の手と技能で造りたいと思っています。

          
ストーブ工房 山林舎
                舎主 
児玉新時 

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